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工事現場のトイレを快適にする義務

工事現場のトイレを快適にする義務

BALENAユーザー様にお届けする、建築業界の最新ニュースです。
今日は建設現場における「トイレ」のお話です。

建設現場で働く環境の見直しを図る国土交通省(http://www.mlit.go.jp/about/index.html)は、同省が10月以降に入札手続きを開始する工事から、原則として仮設トイレに「快適トイレ」を設置することを発表しました。

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災害対策?「快適トイレ」ってなんのこと?

水洗機能のついた洋式トイレ。
5年以内に女性技術者・技能者を倍増することを目標に上げる国土交通省が定めた、
男女ともに快適に利用できる仕様を満たしたトイレ。

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国土交通省資料抜粋(http://www.mlit.go.jp/common/001146979.pdf

建設現場でレンタルする仮設トイレを「快適トイレ」に変えていくと、仮設トイレ業界全体のストックも快適トイレが増えていき、災害時に避難所に持ち込まれるトイレも子供〜お年寄りまで使いやすいものになるという期待も込められています。

水洗機能の他にも、臭いの逆流を防止する機能や、照明、衣類を掛けるフックがあることも定めており、衛生用品の備えも必須としています!

洋式=高い、和式=安い

とはいえ、これまで和式が使われてきた理由もあります。
それは価格。

これまでの和式トイレのレンタル料金は約15000円〜/週ですが、それに比べ快適トイレは通常40000円位〜/週と割高になっています。
そこで国交省では45,000円/基・月を上限とし、男性・女性と別々に設置する場合には1現場で2基まで費用計上できるようにしました。上限を超える場合には、それも「イメージアップ経費」として計上することができます!
このトイレが普及すれば、近隣の公園やコンビニにいく必要もなくなります。

そもそも掃除する人がいない

検索サイトで、現状の仮設トイレの利用状況を調べてみると、様々なお困りの声が目に止まりました。中でも気になったのは、仮設トイレの清掃担当者がいないこと。

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これではトイレそのものを変えたところで、別の問題が浮上しそうです。(大きい現場では対応者をあてがうことが出来るのかもしれませんが。)
誰が清掃を担当し、管理するのか、頻度はどのくらいなのか。トイレを衛生的に利用できる仕組み作りを、もっと小規模の現場目線でも考える必要があると感じました。
全国のゼネコンをはじめ、ハウスメーカー、工務店各社からの協力、また専門業者一人一人のモラルを高めることが重要となりそうです。

徳島県ではこの「快適トイレ」をいち早く取り入れ、和式トイレとの差額を負担する運用指針(案)を発表しています。早く全国の自治体でもこうした意識を持っていただきたいです!!

業界に女性が少ないのは現場だけが理由ではない

とはいえ、業界の活性化、イメージアップのためには出来るところからのアクションは大切ですよね。
国土交通省が建設業団体などと運営を行う「建設産業戦略的広報推進協議会」では、そうした事例が紹介されています。(http://genba-go.jp/know/woman/casebook/
従業員数40名ほどの、新潟にある総合建設業の会社では、トイレや更衣室の配置に工夫を凝らすことで、女性でも快適に働ける就業環境の整備を始めたそうです。

それをきっかけに、社内でも女性の意見を取り入れやすくなり、男女の分け隔てない円滑なコミュニケーションが生まれました。人間、少数派から物を申すのは誰でも勇気のいることです。
こうした1つのアクションが、思わぬところでも効果を発揮し、現場だけでなく社内の改善にも繋がるということですね。
皆さんの会社からも、取り組みを始めてみてはいかがでしょうか?(^^)

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快適トイレ事例集:http://www.mlit.go.jp/common/001146979.pdf(国土交通省資料)

2016年10月18日投稿