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現代の人工知能(AI)が確実に世界を変える3つの理由

現代の人工知能(AI)が確実に世界を変える3つの理由

ビジネスパーソンなら無視できない人工知能(AI)のニュース

“AI技術によって根本的に働き方が変わり、ビジネス成長における人間の役割が強化されることで、労働生産性は最大で40%高まる”と言われています。世界最大手のコンサルティング会社アクセンチュアが2016年11月に発表したデータによるものです。

 

労働生産性が高まることは、マクロとミクロの視点で、人々に恩恵をもたらします。マクロの視点でいえば、少子高齢化による労働力不足を解決できるでしょう。これは移民を受け入れるのが難しい文化をもっている日本にとって特に重要なメリットです。ミクロの視点では、労働時間の短縮が考えられます。プレミアムフライデーを満喫できる人も増えることでしょう。残業削減でコストカットを実現できる雇用主側にとっても嬉しいメリットです。

 

一方で、“日本の労働人口の約49%が、技術的には人工知能等で代替可能に”という労働者にとってネガティブな調査結果も発表されています。野村総研が2015年3月に発表しました。

 

確かに技術革新は、これまでも多くの職を人から奪ってきました。蒸気機関は炭鉱労働者から、自動車は馬車から、ワープロはタイピストから、といった具合です。「現代」の人工知能(AI)は人のように考えることを実現しつつあります。考えることは人間特有のことだとされ、先進国の労働では大きなウェイトを占めています。それが代替されるとなればネガティブなインパクトも危惧されて当然でしょう。

 

国も人口知能(AI)の動向は注視しています。2016年の情報通信白書では、第一部のタイトルで人工知能(AI)について言及しています。さらに人口知能(AI)が雇用に与える影響については、12ページという紙幅を割いています。

 

人口知能(AI)はポジティブ・ネガティブの両面で大きなポテンシャルをもっているのは紛れもない事実です。この事実と向き合ったとき、人工知能(AI)についてなんとなくの知識しかないことに不安を感じませんか?ビジネスパーソンとして、人工知能(AI)が当たり前に存在する世界について、自分なりのビジョンをもちたいと思うはずです。

 

そこで今回は人工知能(AI)がなぜ確実に世界を変えるポテンシャルをもっているのか3つの理由で説明することを通じて、人工知能(AI)の基礎をお伝えします。

①今までの人工知能(AI)とは全く違う:ディープラーニングとは

今、世界を変えると言われている人工知能(AI)は、これまでの人工知能(AI)とは根本的に違っています。これまでの人工知能(AI)は、動作させるために大量のインプットを手動で行う必要がありました。例えば、医師のように診断を下す人工知能(AI)がありましたが、無数の症状をインプットする必要がありました。加えて、インプットされていない症状に遭遇すると正常に動作しなくなるという不安定さもありました。結局、人の手間が現実的な規模でないために、これまでの人工知能(AI)は実用化には至りませんでした。

 

この問題を「現代」の人工知能(AI)は、ある技術によってクリアしました。それは『ディープラーニング』という技術です。ディープラーニングでは、これまで手動で行っていたインプットをほぼ自動化することができます。例えばディープラーニングを画像認識に応用すれば、様々な動物の膨大な写真の中から、猫の写真を抽出することを自動で行えます。なぜなら膨大な画像のインプットから、耳や鼻や口といった猫の特徴を、トライアンドエラーの中で自ら学んでいくからです。これまでの人工知能(AI)だと、事細かに猫の特徴を決めていく必要がありました。

 

このようにディープラーニングによって、人工知能(AI)の実用化にとって大きなハードルだった「現実世界の複雑さ」について、コンピューターが適切に対処できるようになったのです。

②人工知能(AI)に必要なものが揃った:ビッグデータとは

 

ディープラーニングにとって手間は必要ありませんが、膨大なデータが必要となります。なぜなら先ほどの猫の画像を識別する例で言えば、猫である可能性を否定する失敗を繰り返すことによって猫の特徴を定義していくからです。

 

この膨大なデータは、これまでの人工知能(AI)の環境では用意することが難しかったものです。しかし今はインターネットとセンサー技術が発達しています。そのためセンサー技術で詳細に人の動きをデータ化し、インターネットで人工知能(AI)にインプットしていくということが可能になっています。このデータにあたる部分が、いわゆるビッグデータと呼ばれているものです。IoTのブームにともなって利用可能なビッグデータは急激に増えています。

 

ビッグデータが利用可能になったことによって、人工知能(AI)が賢くなるスピードが格段に加速しました。これによって、実用化できるほどの賢い人工知能(AI)を短期間で育て上げることが現実になったのです。

③実は人工知能(AI)は既に世界を変えている:実用化の具体例

 

リアルタイムで現実世界を認識し、自分で学習していくなんて、未来のことのように思えます。しかし、実は人工知能(AI)は既に多くの分野で実用化されているのです。

 

例えば建設機械のコマツは、2017年中に、人工知能(AI)を用いた現場作業の効率化ソリューションを開始します。これは作業員の会話や日報をデータとして読み取り、最短の工期に間に合う計画を現場監督に提案するというものです。

 

インフラの老朽化にともなうメンテナンスでも人工知能(AI)が活用されています。警備会社のALSOKは、スマートフォンを搭載した車両で道路を走行することにより、データを収集し、ポットホールや段差など補修が必要な個所の自動抽出を実用化しています。

 

これまで勘にたよって行われていた地質評価でも人工知能(AI)が活用されています。安藤ハザマと日本システムウェアが開発したシステムでは、地質の画像から特徴を把握し、岩盤の工学的特性が自動で判別されます。

 

このようにこれまで勘や地道な作業によって行われていた仕事が、既に人工知能(AI)に置き換えられつつあるのです。

人工知能(AI)を扱える人材の育成が成功のカギ

 

これまでの人工知能(AI)と「現代」の人工知能(AI)がまるで違うもので、既に世界を変えつつあるということを知って、どのように感じられましたか?

 

経営者の方は希望を抱いたのではないでしょうか。一方で、人工知能(AI)が発達したビジネス環境でサバイバルしていくには、現在の雇用を維持できないという不安もあるのではないでしょうか。

 

焦ることはありません。人工知能(AI)は確実に世界を変えつつありますが、使う人間はまだ十分に育っているとはいえないのが現状です。だからこそ今から人工知能(AI)について知識を蓄え、社内でも人工知能(AI)を扱うことのできる人材を育成し、これからの新しい世界に備えましょう。

2017年3月2日投稿